TOKOSHIEブログに
ご訪問いただきありがとうございます。
今回は、
オールラウンドリノベーターである建築士から
間取りのプランニングの
基本的な考え方と
それに合わせて、
住宅間取りのプランニングを
依頼する時の注意点についてもお伝えいたします。
(オールラウンドリノベーターについての
詳しい説明はこちら)
住宅の間取りの設計を依頼すると、
初めてのことで慣れない中、
色々考えすぎて疲れてしまったり、
迷宮に迷い込んだかのように
何がいいのかわからなくなってしまったり…
楽しみにしていたはずなのに、
「こんなはずじゃなかった」と
苦しくなってしまわないように。
導入偏として、
できる限り
わかりやすくお伝えいたします。
どうぞ、最後まで
お付き合いください。
まず最初にすることは、夢を思い描ききること
注文住宅を建てようとする時でも
リノベーションをする時でも、
基本的な流れとして、
希望を担当者に伝えて、
それを基に設計プランが考えられます。
戸建でもマンションでも
同じです。
その時、
何を希望されるでしょうか。
たくさん出てきますか。
リビングは2階がいい。
お風呂は広く。
脱衣室と洗面所は別がいい。
ウォークインクローゼットが欲しい。
将来ども部屋は2つに分けたい。
アイランドキッチンにしたい。
リビング階段にしたい。
リビング続きのウッドデッキが欲しい。
子どもの様子を見ながら家事がしたい。
収納はとにかくたくさん作りたい。
リビング横に客間があると便利。
シューズクローゼットは必須。
主寝室は広くしたい。
キッチンと横並びでダイニングテーブルを置きたい。
洗濯は洗濯室で完結したい。
ワークスペースは確保したい。
リビングは広くゆったり取りたい。
他にはどんな楽しい希望があるでしょうか。
どんどん希望は考えてください。
これが大切です。
後から、あぁ、
あそこはこうしておけば良かったと
ならないために、
希望は考え尽くしましょう。
プランをチェックするポイントとは
さて、
希望の全てを担当者に伝え、
助言をもらい、
打ち合わせを終えた後、
後日受け取ったプランを
見ることになると思います。
ここで、
今回注意していただきたいポイントが
登場します。
希望は全部入っていたかもしれません。
しかし、違和感はありませんか。
実際に暮らしているところを
想像しながらじっくり見てください。
朝起きて、
洗面所に行って
トイレに行って
着替えて
朝ごはんの準備をして
ダイニングで食べて
片付けて…
順番に、
寝るまでの動線を確認してみてください。
いかがですか。
動線はスムーズですか。
例えば、
ダイニングで食事の後、
寝室を通らないとトイレに行けない
なんてことはありませんか。
これは、極端な例ですが、
日々の暮らしで
動線が何だか複雑だなと
気になる部分はありませんか。
色々な希望をパズルの1ピースだとします。
一つ一つのピースを
ただただ何となく組み合わせても
実用的な間取りには決してなりません。
一番大切なのは動線です。
そこを優先してチェックしてください。
動線に視点を変えてみると、
生活がより想像できるようになります。
次に、動線を考える上で
大切なことを見ていきたいと思います。
動線計画で大切なこととは
パブリックスペースとプライベートスペース
これらの言葉は、
間取りを語ったサイトで良く見聞きしますね。
住宅では、
家族共用部と個室を意味します。
共用部とは、
キッチン、トイレ、浴室、
洗面所、玄関、廊下
リビング、ダイニングなどです。
動線で大切なのは、
これらのピースの配置です。
このことを、
動線計画と呼びます。
間取りを考える時、
これらの動線計画よりも
それぞれのピースは
どんなものにするかという
言わば飾り部分に
目が行きがちです。
しかし、そこばかりを優先してしまうと、
暮らしにくい間取りになりかねません。
家事をスムーズにこなせるように
間取りを考えるという
「家事動線」
「洗濯動線」
という言葉も
メジャーになってきましたが、
実はそれだけではなく、
家族全員の
基本的な「生活動線」にも
重きを置かなくてはいけないということです。
もちろん、
これから長く暮らす家ですから、
夢を詰め込むことも大切です。
動線計画だけを
考えるということでもありません。
希望を叶えつつ、
動線も無理なくスムーズであることが
理想的です。
それができるかどうか、
また、
例え構造的に無理な場合でも
より理想に近づけられるかどうか、
希望以上の満足を引き出せるかどうか。
そこがプランナーの
真価が問われるところとなります。
少しでも、
参考になれば幸いです。
いかがでしたか。
今回は、
間取りのプランニングする際の
基本的な考え方と
それに合わせて、
住宅間取りのプランニングを
依頼する時の注意点について
お伝えしました。
それでは、今日も元気にお過ごしください。
コメント